看護師は人の生死に関わることもある責任の大きな仕事ですが、だからこそプロフェッショナルとしてのやりがいを感じられる職業であるともいえます。しかし、どんなに価値のある仕事をしている人であっても、一度や二度は転職を考えることもあるでしょう。もちろん、看護師も例外でありません。
それでは、看護師が転職を決意する理由には、どのようなものがあるのでしょうか。一般的によくある理由のひとつに、職場での人間関係が挙げられます。噂話が一気に周囲に広まって気まずい思いをしたり、陰で悪口をいわれたりなど、女性の多い職場にはありがちな事例です。
また、仲良しグループというと聞こえはいいですが、一種の派閥のようなものが生まれることも女性社会においてはよく見られる光景でしょう。看護師にはチームワークも必要であり、職場の雰囲気が悪く人間関係がギスギスしていると、常に周囲の様子を伺いながら働かねばならず次第に気疲れしてしまいます。
人間関係以外には、過酷な労働環境も要因のひとつです。入院患者のいる病院に勤務する看護師であれば夜勤がありますし、看護師の数が不足している病院であれば仕事量が多すぎて負担が大きくなることも少なくありません。一方、日本全体が働き方改革に取り組んでいる背景があることから、ワークライフバランスに配慮した病院も増えています。そのため、病院から夜勤のないクリニックに転職することで、身体的な負担が軽減されたという人もいるのが現状です。